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2016年6月11日土曜日

クラシック音楽初心者が札響定期演奏会第590回の感想を書いてみた。

2016年6月10日の札幌交響楽団定期演奏会第590回(札幌コンサートホール Kitaraにて)を聴いての感想。

指揮: 広上淳一
ヴァイオリン: ボリス・ベルキン
シベリウス (1865 - 1957)「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」(約35分)
  • 初演: 1904年
  • 札響の演奏歴: 33回
ショスタコーヴィチ(1906 - 1975)「交響曲第8番ハ短調」(約65分)
  • 初演: 1943年
  • 札響の演奏歴: 2回

感想

  • 2曲目のショスタコーヴィチ。演奏は良かった。でも、この曲をもう一回聞きたいかというと、聞きたいとは思わない。そう思う人が多いのか、札響での演奏歴はたったの2回(今回が3回目)。そういう意味では、レアな曲を聞けたと言えるのか。
  • この曲が作られた1943年、ショスタコーヴィチの祖国であるソ連は第2次世界大戦の真っ最中。この年1月のスターリングラード戦で、ソ連が勝利し、枢軸国への反撃が始まった年であった。この曲を含む、交響曲第7〜9は「戦争3部作」と呼ばれているという。
  • プログラムに掲載の解説では「シリアスな力作で、(中略)自身の葛藤や苦悩が全曲を支配しているように思われる。」とある。これには、全く同意で、重くて、暗くて、大編成で、フォルテッシモで、長調に行きそうで絶対に短調に留まり続ける一貫したメロディであった。これらは、残念ながら自分の好みではないようだ。
  • 演奏面では、大編成オーケストラの魅力が堪能できた。特に低音好きにはたまらない、コントラバスのみのパートがあったり、大迫力のストリングスがあったりと聞きどころはたくさんあったように思う。
  • 1曲目のシベリウスは曲に入り込めなかったので、感想は省略。でも、こっちはもう一度聞いてみたい。

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